2021年1月23日のしぜん組
新年明けて、最初のしぜん組です。
本当は雪遊びに没頭させてやりたい気持ちですが、予報は雨…しかも結構な量の雨…今年のしぜん組は雨の当たり年です。雨だから楽しかったね、そんな風にみんなで1日を終えられたらいいね、と話しながら朝のスタッフミーティングを終え、今日の1日が始まりました。
来て早々、丸太から割れ落ちた丸い木っ端を見つけ、早速、乗ってみる。
一人用シーソーだー!とあっくん。二人乗りもできるかもよ? とめいなちゃん。
さりげなーく置いておいた、半割りの竹に気づき、雨を集め始めた子達。屋根の雨垂れに狙いを定め、ジョウロに水を集めようとしています。「もっと斜めにしたらいいんじゃない?」「竹を増やしてつなげよう!」「これは使えないかなあ?」などとあっちとこっちに分かれ盛り上がっています。
自分のお気に入りの場所を巡り、久しぶりの森を感じている子どもたち。
さて、朝の会。話しているうちに、今日は寒いから足湯があったらいいねという話になりました。それに今日のお昼は、みんなでご飯とお味噌汁も作ります。
「ご飯炊きしたいよ」「お味噌汁作りなら任せて!」「足湯作りに挑戦したい」「遊びたい!」。自分のしたいことはなんだろう? を感じて、それぞれに分かれました。
一人1合ずつ持って来たお米をご飯炊きチームを選んだ3人で研ぎます。30合のお米! 子ども達だけでも安心して任せておける安定感。1年生と2年生なんですけれどね。
お水が冷たくて、手が赤くなったね。
お味噌汁チームは1年生1人に2年生2人。みんなが持ち寄った具材を食べよく切ってくれました。おしゃべりしながら、台所仕事する姿に子どもも大人もないなあ、体の大きさも国も関係ないんだねなんて思います。
準備が終わったら、火起こしして、火の番もして。火の番をしながら向こう側をみると、うわあ、なんかブルーシート屋根の足湯温泉ができている!!! すごいすごい!
足湯温泉物語と、遊びチームの冒険物語は別ブログを立ててもらうことにして、そうこうしているうちにもうすぐ12時。ご飯も上手に炊けました。お味噌汁も、ああ美味しそう。みんなにできたよって言ってくる! と嬉しそうに走っていく子どもたち。
30人分のご飯を1、2年生5人で作っちゃったね。すてき! お味噌汁のお味噌加減、もういいかな、いやもうちょっと、と何回も何回も味見するのも楽しかったね。「みんなご飯できたよーーー!」
午後、ご飯チームの子ども達と一緒に、私も足湯温泉に入りに行きました。午後、お湯を取り仕切ってくれたのは2年生のこなつちゃん。お湯を沸かして、バケツに入れて運んで来てくれます。
ザザーンとお湯を入れると、本当にあったかくて温泉みたいでびっくりです。気持ちいいねえー!!とみんなで嬉しくなりました。…が、しばらくすると、ぬるくなり…冷めちゃったね…。と言っていたら、またこなつちゃんが、うんしょうんしょとお湯を運んで来てくれて、ざざーん! うわあ、あったかーーーいいい‼︎
川から水を汲んで運んでくる子、沸かす子、火の番をする子、お湯を運んでくれる子….今日、一体みんな生き生きとどんだけ働いているの。みんなには遊びなんだろうけれど、その姿に、ウルウルしてきました。人ってすてきだなあ。
横を見ると、一心に土を掘っているあすかちゃんと春貴くん。何してるの? と聞いたら「シーーーーー!!」あ、落とし穴ですね。それはトップシークレットだ。
あすかちゃんはその後も掘りまくり、こんなに木の根が張ってるんだとまた違う興味を見つけたみたい。雨の日は土が柔らかくていいね。
そこに、めいなちゃんが雨水の入ったジャムの空き瓶を大事そうに持ってやってきました。「このお水、あげる」。うわあ、ありがとう。屋根から落ちる雨の雫を今日一日がかりで溜めたお水。それは、大切なお水だね。すっごくいいことに一緒に使おうよ。何がいいかなあ? そうしたらめいなちゃんがいいこと思いつきました。「赤ちゃんの木をみつけて、どうぞってあげたい」。それいいね! じゃあ、赤ちゃんの木を探しに行こう!
ほかほかの足湯温泉から出て、森の中に赤ちゃんの木探しへ。途中で何人かの子どもと合流しながら赤ちゃんの木を見つける度に特別の水を少しずつかけてあげます。「魔法の水だから、元気に大きくなるんだよ」
赤ちゃんの木探しの旅が終わって来たら、もう2時過ぎ。おやつを作らなくっちゃの時間です。あすかちゃんが持って来てくれたさつまいもを切り始めたら、何人かの子が寄って来ました。「何してるのー?」「おやつを作ろうと思って」「やりたい、やりたいー」「じゃ、一緒に作ろう!」。今日のおやつはふわふわ蒸しパン。さつまいもをたっぷり入れよう。
「サイコロみたいな形に切ってくれる?」 「オッケー!」
生地をぐるぐる混ぜて、蒸し器に流して、さあ、準備完了。蒸し布が焦げないようにみんなで結んだら、なんか面白い形になったね。頭にタオル巻いたおばさんみたい。本当だね、ふふふ。火の番も頼んだよ!!
蒸しあがるまでの間、見回してみたら、こっちでは「だるまさん転んだ」してる子達。動きがおもしろーい。
家族ごっこしている子供達。
水路作りに忙しそうな子達。ブルーシートで雨水をじゃんじゃん集めて樋に流して、増水させているの?
足湯温泉の屋根の水の流れをコントロールしようと夢中の子達。
永滋先生のギターに合わせた音楽隊も生まれていました。インスタにライブ模様をアップしますのでみてみてくださいね。
最初は手や足を叩いて音を出していたのですが、ダンボール太鼓隊が誕生し、そのうち、観客も集まって来て…
観客には足湯のサービスまで!
足湯隊のみなさん、お湯の見守り力、すごいなあ。結局最後まで! 一体何回川の水運んだの!?
ああ、もうこんな時間。みんなで全部きれいに片付けて、整ったら、おやつを食べよう。あ、おやつの写真撮り忘れました…大きな大きな蒸しパン!
今日、楽しかったこと、言いたい人ー? 何回も手が上がります。京くんが3回も発言していたのが印象的でした。
こなつちゃんは「お湯を何回も運んだのが楽しかった」「あと、お湯が沸くまで時間がかかるのに、早く早くって何回も言われたから、途中で、川の水を、お湯だよーって持って行って入れたら、みんなが、冷たい〜‼︎ってなったのが面白かった」。
今年のしぜん組の活動も残すところあと2回。君たち、最高!