独り言 1
「えいじは仕事何しとんの?」よくしぜん学校の子ども達に聞かれます。
「えいじ先生はおひさまさんの日じゃない時は何してると思う?」とようちえんの年長組に聞くと「釣りでしょ?」一体僕を何だと思っているのでしょう。この投稿でちゃんと仕事してることが伝わると良いのですが。
野外体験保育の普及のためのアドバイザー派遣事業として、県内の幼稚園、保育園に行かせて頂いていますが、今日その中で感銘を受けたことがありました。
午前中は保育に同行し、午後から振り返りをします。前回お邪魔した時に、担任の先生に「一人ずつの子どもへの思い」を書いて欲しいとお願いをしていました。普段保育をしている中で、子ども達に対して喜びや怒りや悲しみといった感情が湧きます。この感情を子どもの問題と自分の問題とをごちゃ混ぜにしてしまいがちなのですが、大体は保育者自身の問題なのです。
というのも保育者が「大事に思っていること」を、子ども達が表現すれば喜びが、傷つけられれば怒りや悲しみが湧きます。その「大事に思っていること」を知るために、「一人ずつの子どもへの思い」を見せてもらいました。その内容は、とても愛情に溢れたものでした。その子の家庭環境や育ってきた過程まで見ながら、その子の個性を理解されていました。こんなに素晴らしい先生がいてくださることに胸が熱くなります。
保育者は子ども達に対して持っている愛情を「保育」として表現しています。表現なんです。1年間の保育計画から、たった一言の声かけまで全て。ですから、保育者は健全な愛情を持って計画を練り、環境を整え、子どもに関わらなければいけません。
「自分の思ったことを言って良いんだよ。」「やりたいことをやってごらん。」「みんなで助け合おうね」そんな風に、言葉をかけただけで子ども達が出来るようになる訳ではありません。子ども自身が出来るようにならなければいけないのです。その子が出来るようになる保育に自分を変えなければいけないのです。
そうして、結果として子どもを中心とした保育になっていくのかもしれません。ただそれは簡単なことではありません。多くの苦しみがあります。ですが、子どもを保育の中心に出来た時、子どもの姿は変わります。その姿に保育者は感動します。なぜなら、こうしてやっと保育者の「大事に思っていること」が叶えられるからです。
担任の先生は子どもを中心に、園は先生を理解し助け、行政や地域はそんな園のバックアップしていく。そんな社会にしていきたいですね。